枕草子を現代語訳したり考えたりしてみる

清少納言の枕草子を読んでいます。自分なりに現代語訳したり、解説したり、感想を書いています。専門家ではないので間違っていたらすみません。ご指摘・ご教授いただけると幸いです。私自身が読む、という前提ですので、初心者向けであって、何よりもわかりやすい、ということを意識しているのですがいかがでしょうか。最初から読みたい!という奇特な方は「(PC版)リンク」から移動してください。また、検索窓に各段の冒頭部分や文中のワードを入れて検索していただくと、任意の段をご覧いただけると思います(たぶん)。

歌の題は

 歌の題は、都。葛。三桟草(みくり)。駒。霰(あられ)。


----------訳者の戯言---------

前の段も意図がよくわからなかったんですが、この段もまた別の意味でよくわかりません。どういう趣旨で選んだのか、と思う人がほとんどではないでしょうか。毎度のことなのですが、せめて何か書いておいてくれればと思いますが。

専門的に研究している人の説では、これらの題は、「古今六帖」という歌集で用いられた和歌の題の中から選び出されているものであって、「桜」「郭公(ほととぎす)」「月」「雪」「恋」といった類型的、つまりありきたりな歌題はあえて外していて、したがって「わかる人にはわかる」的なセンスでピックアップしたもの、ということです。

今なら、メインをあえて避けたところで、サブカルの魅力を語る、みたいなことに通じるのかもしれないと。そうですか、ま、仕方ないですね。


【原文】

 歌の題は 都。葛。三桟草(みくり)。駒。霰。

 

枕草子(上) (講談社学術文庫)

枕草子(上) (講談社学術文庫)