歌の題は
歌の題は、都。葛。三桟草(みくり)。駒。霰(あられ)。
----------訳者の戯言---------
前の段も意図がよくわからなかったんですが、この段もまた別の意味でよくわかりません。どういう趣旨で選んだのか、と思う人がほとんどではないでしょうか。毎度のことなのですが、せめて何か書いておいてくれればと思いますが。
専門的に研究している人の説では、これらの題は、「古今六帖」という歌集で用いられた和歌の題の中から選び出されているものであって、「桜」「郭公(ほととぎす)」「月」「雪」「恋」といった類型的、つまりありきたりな歌題はあえて外していて、したがって「わかる人にはわかる」的なセンスでピックアップしたもの、ということです。
今なら、メインをあえて避けたところで、サブカルの魅力を語る、みたいなことに通じるのかもしれないと。そうですか、ま、仕方ないですね。
【原文】
歌の題は 都。葛。三桟草(みくり)。駒。霰。