枕草子を現代語訳したり考えたりしてみる

清少納言の枕草子を読んでいます。自分なりに現代語訳したり、解説したり、感想を書いています。専門家ではないので間違っていたらすみません。ご指摘・ご教授いただけると幸いです。私自身が読む、という前提ですので、初心者向けであって、何よりもわかりやすい、ということを意識しているのですがいかがでしょうか。最初から読みたい!という奇特な方は「(PC版)リンク」から移動してください。また、検索窓に各段の冒頭部分や文中のワードを入れて検索していただくと、任意の段をご覧いただけると思います(たぶん)。

2022-12-01から1ヶ月間の記事一覧

ほかげにおとるもの

灯火(ともしび)の明かりに照らされると見劣りするもの。紫の織物。藤の花。すべて紫色の類のものは見劣りする。紅(くれない)色は月夜にはダメだわ。 ----------訳者の戯言--------- 火影(ほかげ)。灯火の明かりのことをこう言いました。雰囲気はありま…

夜まさりするもの

夜のほうが勝ってるもの。濃い紅色の掻練襲(かいねりがさね)。むしった綿。女は額が出てるけど髪が綺麗な人。琴(きん)の音色。顔はイケてないんだけど雰囲気が良い人。郭公(ほととぎす)。滝の音。 ----------訳者の戯言--------- さてここから28段ほど…

まことにや、やがては下る

本当なんですか?「すぐに地方に下る件は」って言った人に、 思ひだにかからぬ山のさせも草 誰か伊吹の里は告げしぞ(全然思いもよらなかったわ! 伊吹の里に行くって一体誰がそんなこと言ったの!?) と詠んだの。 ----------訳者の戯言--------- 「思ひだ…

便なき所にて

都合の悪いところで男子と逢ってたんだけど、胸の鼓動がすごく速くなったのを、「何でそんなにドキドキしてるの??」って言ったその男に 逢坂(あふさか)は胸のみつねに走り井の 見つくる人やあらむと思へば(逢坂、、逢う時は走り井が湧き出すみたいにい…