枕草子を現代語訳したり考えたりしてみる

清少納言の枕草子を読んでいます。自分なりに現代語訳したり、解説したり、感想を書いています。専門家ではないので間違っていたらすみません。ご指摘・ご教授いただけると幸いです。私自身が読む、という前提ですので、初心者向けであって、何よりもわかりやすい、ということを意識しているのですがいかがでしょうか。最初から読みたい!という奇特な方は「(PC版)リンク」から移動してください。また、検索窓に各段の冒頭部分や文中のワードを入れて検索していただくと、任意の段をご覧いただけると思います(たぶん)。

2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

関白殿、二月二十一日に⑲ ~おはしまし着きたれば~

ご到着なさったら、大門のところで高麗楽(こまがく)、唐楽(とうがく)を演奏して、獅子や狛犬が踊り舞い、乱声(らんじょう)の音、鼓の音に、もうどうしたらいいかわからなくなるの。これは生きたまま仏の国にきたんじゃないかしら??って、音は空に響…

関白殿、二月二十一日に⑱ ~みな乗りつづきて立てるに~

采女がみんな続々と馬に乗って立ってたら、今やっとのことで定子さまの御輿が出ていかれるの。すばらしい!って拝見したご様子は、これはもう!どうにも比べようがないくらいのものだわ! 朝日が華々しく昇ってきた頃、水葱(なぎ)の花飾りがすごく際立って…

関白殿、二月二十一日に⑰ ~関白殿、その次々の殿ばら~

関白・道隆さま、その次々の弟さま方々いらっしゃる全員で、女院のお車を大切にお守りしてお供していらっしゃるのはすごくすばらしいわ。このご一行をまず拝見して、ほめたたえて騒いじゃうの。こちらで牛車を20台立て並ばせてるのも、いい感じだな、ってあ…

関白殿、二月二十一日に⑯ ~まづ、院の御迎へに~

まず女院のお迎えに関白殿をはじめとして殿上人、地下人なんかもみんな宮中に参上したのね。で、女院がいらっしゃった後に定子さまがいらっしゃるっていうことだから、すごく待ち遠しいなぁって思ってたら、日が高くなってからいらっしゃったのよ。一行のお…