枕草子を現代語訳したり考えたりしてみる

清少納言の枕草子を読んでいます。自分なりに現代語訳したり、解説したり、感想を書いています。専門家ではないので間違っていたらすみません。ご指摘・ご教授いただけると幸いです。私自身が読む、という前提ですので、初心者向けであって、何よりもわかりやすい、ということを意識しているのですがいかがでしょうか。最初から読みたい!という奇特な方は「(PC版)リンク」から移動してください。また、検索窓に各段の冒頭部分や文中のワードを入れて検索していただくと、任意の段をご覧いただけると思います(たぶん)。

2022-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ある女房の、遠江の守の子なる人を

ある女房が遠江(とおとうみ)の守(かみ)の子である人と親しい関係になってたんだけど、その男が同じ宮に仕えてる女房と密かに親しくなってるって聞いて恨んだものだから、「『親の名にかけて誓わせてください。とんでもない嘘です。夢の中でだって逢った…

男は、女親亡くなりて

男は、女親が亡くなって父親一人になって、父親はその男(息子)のことをすごく思いやってるんだけど、気難しい後妻を迎えたその後からは、部屋の中にも入れさせず、着物なんかは、乳母とか、亡くなった先妻の付き人たちとかに言ってお世話をさせてるの。 (…

僧都の御乳母のままなど

僧都の君の乳母なんかが御匣殿(みくしげどの)の御局に座ってたら、ある男性スタッフが縁側の板敷の近くに寄って来て、「ひどい目にあいまして、どなたにこの辛さを申し上げたらよいでしょうか?」って言って泣きそうな様子だから、「どうしたの?」って尋…

大納言殿参り給ひて② ~上もうちおどろかせ給ひて~

帝もお目覚めになって、「どうしてこんなところに鶏が!」なんてお尋ねになると、大納言殿の「声、明王の眠りを驚かす」っていう詩を高らかにお詠いになるのが、素晴らしくいかしてるものだから、凡人の(私の)眠たかった目もすごく大きく見開いちゃったの…