枕草子を現代語訳したり考えたりしてみる

清少納言の枕草子を読んでいます。自分なりに現代語訳したり、解説したり、感想を書いています。専門家ではないので間違っていたらすみません。ご指摘・ご教授いただけると幸いです。私自身が読む、という前提ですので、初心者向けであって、何よりもわかりやすい、ということを意識しているのですがいかがでしょうか。最初から読みたい!という奇特な方は「(PC版)リンク」から移動してください。また、検索窓に各段の冒頭部分や文中のワードを入れて検索していただくと、任意の段をご覧いただけると思います(たぶん)。

2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

この草子、目に見え心に思ふことを(跋文)

この草子は、目で見て心で思ったことを、誰かが見たりするかしら??(いやいや、誰も見ないわよ!)って思って、ヒマでしょうがない実家暮らしの時に書きためてたのを、よからぬことに人によっては都合の悪い言い過ぎちゃったところも結構あるから、うまく…

初瀬に詣でて

長谷寺に参詣して局に座ってたら、卑しい身分の低い者たちが下襲の裾を長く引きながら並んでたのには、ヤな感じがしたの。相当な思いで参詣したっていうのに初瀬川の音は怖ろしくって、呉階(くれはし)を上る時なんかめちゃくちゃ疲れちゃって、早く仏のお…

荒れたる家の蓬ふかく

荒れてしまったお屋敷の蓬(よもぎ)が深く茂ってて葎(むぐら)が這ってる庭に、月が翳りなく明るく澄んだ様子で昇ってくのを見るの。また、そんな荒れてる家の板屋根の隙間から漏れて射し込んでくる月の光。荒くはない風の音。 池があるところは、五月の長…

宮仕所は

宮仕えするところといったら、内裏ね。そして后の宮(きさいのみや)。その皇后さまのお子さまで一品の宮とかって申し上げるお方のところ。斎院は罪深いところだけど、いかしてるわ。言うまでもなく他のところとしては、東宮の女御の御方ね。 ----------訳者…