枕草子を現代語訳したり考えたりしてみる

清少納言の枕草子を読んでいます。自分なりに現代語訳したり、解説したり、感想を書いています。専門家ではないので間違っていたらすみません。ご指摘・ご教授いただけると幸いです。私自身が読む、という前提ですので、初心者向けであって、何よりもわかりやすい、ということを意識しているのですがいかがでしょうか。最初から読みたい!という奇特な方は「(PC版)リンク」から移動してください。また、検索窓に各段の冒頭部分や文中のワードを入れて検索していただくと、任意の段をご覧いただけると思います(たぶん)。

2022-07-01から1ヶ月間の記事一覧

日のいとうららかなるに①

日差しがすごくうららかで、海面がとてものどかでね、砧で打って光沢を出してる浅緑色の衣を引き延ばした感じで、全然怖ろしい様子もなくって、若い女なんかが袙(あこめ)や袴とかを着てる姿や、若々しい侍とかが櫓(ろ)というものを押して歌をやたらと歌…

うちとくまじきもの

気が許せないものっていうのは…つまらない者。とは言うものの、善い人!!って人に言われてる人よりかは、裏が無いって思えるのよね。船旅もね。 ----------訳者の戯言--------- 打ち解けられないだろうもの。=気が許せないもの、ということになるのでしょ…

見ならひするもの

見て真似しちゃうもの。あくび。幼児たち。 ----------訳者の戯言--------- 真似しちゃうもの。キムタク、出川、武田鉄矢、桑田佳祐、和田アキ子、森進一、田中角栄。 あくびの伝染現象については、1980年代頃から科学的な研究も進められているそうです。他…

宮仕へする人々の出で集まりて

宮仕えしてる女房たちが退出して集まってきて、それぞれが仕える主のことをお褒め申し上げて、中宮の御殿の様子や高貴な殿方のことなんかを互いに語り合っているのを、その家の主人として聞くのは面白いわ。 家が広く、きれいにしてあって、自分の親族はもち…

十二月二十四日

十二月二十四日、中宮さまの御仏名の半夜(はんや)の導師の読経を聞いてから退出する人は、もう真夜中の時間帯を過ぎてたでしょうね。 何日も降ってた雪が今日は止んで、風とか激しく吹いたもんだから、氷柱(つらら)がいっぱい長く垂れさがってて、地面な…