灯火(ともしび)の明かりに照らされると見劣りするもの。紫の織物。藤の花。すべて紫色の類のものは見劣りする。紅(くれない)色は月夜にはダメだわ。
----------訳者の戯言---------
火影(ほかげ)。灯火の明かりのことをこう言いました。雰囲気はありますね。と思って調べてたらコミックやアニメには「火影(ほかげ)」という者たちが出てくるんですね。語感かっこいいしね。NARUTOとか烈火の炎です。
灯火の明かりに紫色は映えないようです。これに対して紅色は月明かりに映えないようですね。
たしかに灯火の明かりはいくらか黄味がかった橙色の明かりが被さりますから紫は濁りますね。紅色=レッドはあまり影響がありません。逆に月明かりは白いというか青味のある光となりますから紅色がくすんでしまいます。
CMYKで表すと、紫はC+Mの色ですからY系の光(灯火)が入るとくすんでしまう。紅はM+Yの色ですからC系の光線(月光)が入るとやはりくすみます。そういうことなのだろうと思います。
科学的根拠がないと、「それってあなたの感想ですよね?」ってことになります。ひろゆきかよ。
随筆であって論文ではないので感想でもいいんですが、奥行きは出てこないです。
【原文】
火影(ほかげ)におとるもの 紫の織物。藤の花。すべてその類(るい)はみなおとる。紅は月夜にぞわろき。