枕草子を現代語訳したり考えたりしてみる

清少納言の枕草子を読んでいます。自分なりに現代語訳したり、解説したり、感想を書いています。専門家ではないので間違っていたらすみません。ご指摘・ご教授いただけると幸いです。私自身が読む、という前提ですので、初心者向けであって、何よりもわかりやすい、ということを意識しているのですがいかがでしょうか。最初から読みたい!という奇特な方は「(PC版)リンク」から移動してください。また、検索窓に各段の冒頭部分や文中のワードを入れて検索していただくと、任意の段をご覧いただけると思います(たぶん)。

ほかげにおとるもの

 灯火(ともしび)の明かりに照らされると見劣りするもの。紫の織物。藤の花。すべて紫色の類のものは見劣りする。紅(くれない)色は月夜にはダメだわ。


----------訳者の戯言---------

火影(ほかげ)。灯火の明かりのことをこう言いました。雰囲気はありますね。と思って調べてたらコミックやアニメには「火影(ほかげ)」という者たちが出てくるんですね。語感かっこいいしね。NARUTOとか烈火の炎です。


灯火の明かりに紫色は映えないようです。これに対して紅色は月明かりに映えないようですね。
たしかに灯火の明かりはいくらか黄味がかった橙色の明かりが被さりますから紫は濁りますね。紅色=レッドはあまり影響がありません。逆に月明かりは白いというか青味のある光となりますから紅色がくすんでしまいます。

CMYKで表すと、紫はC+Mの色ですからY系の光(灯火)が入るとくすんでしまう。紅はM+Yの色ですからC系の光線(月光)が入るとやはりくすみます。そういうことなのだろうと思います。


科学的根拠がないと、「それってあなたの感想ですよね?」ってことになります。ひろゆきかよ。
随筆であって論文ではないので感想でもいいんですが、奥行きは出てこないです。


【原文】

 火影(ほかげ)におとるもの 紫の織物。藤の花。すべてその類(るい)はみなおとる。紅は月夜にぞわろき。