枕草子を現代語訳したり考えたりしてみる

清少納言の枕草子を読んでいます。自分なりに現代語訳したり、解説したり、感想を書いています。専門家ではないので間違っていたらすみません。ご指摘・ご教授いただけると幸いです。私自身が読む、という前提ですので、初心者向けであって、何よりもわかりやすい、ということを意識しているのですがいかがでしょうか。最初から読みたい!という奇特な方は「(PC版)リンク」から移動してください。また、検索窓に各段の冒頭部分や文中のワードを入れて検索していただくと、任意の段をご覧いただけると思います(たぶん)。

里は

 里というと…逢坂の里。ながめの里。寝覚めの里。人づまの里。たのめの里。夕日の里。

 つまどりの里は、誰かに取られたんだろうか、自分が奪い取ったんだろうか、どっちにしても面白い名前よね。伏見の里。あさがほの里。

----------訳者の戯言---------

ざっと見てみると、何か面白げかなぁって思うような里の名前を、いろいろと挙げているようですね。ただ、その由来とか内容にまでは言及していないので、消化不良ではあります。コメントしてるのは「つまどりの里」だけですもんね。しかしさすが清少納言、やはりこういう色恋沙汰関連ワードには黙っていられないようです。不倫とか略奪愛とか、結構好きそうですよね。ちょっと前のですけど、上戸彩の「昼顔」とか、絶対好きだと思います。

本題ですが、この段も名前を列挙して、あとは読み手に委ねる、という例のスタイルです。もちろんそれも書き手の自由なんですけど、スルーしてしまいがちですよね。何か解説したり、論評したりしてくれるといいんですけれど。いずれにせよ「あかつきに帰らむ人は」の段とは別の意味で教科書には載らない段だと思います。

【原文】

 里は 逢坂の里。ながめの里。寝覚(いざ)めの里。人づまの里。たのめの里。夕日の里。

 つまどりの里。人に取られたるにやあらむ、我がまうけたるにやあらむとをかし。伏見の里。あさがほの里。

 

枕草子REMIX (新潮文庫)

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