枕草子を現代語訳したり考えたりしてみる

清少納言の枕草子を読んでいます。自分なりに現代語訳したり、解説したり、感想を書いています。専門家ではないので間違っていたらすみません。ご指摘・ご教授いただけると幸いです。私自身が読む、という前提ですので、初心者向けであって、何よりもわかりやすい、ということを意識しているのですがいかがでしょうか。最初から読みたい!という奇特な方は「(PC版)リンク」から移動してください。また、検索窓に各段の冒頭部分や文中のワードを入れて検索していただくと、任意の段をご覧いただけると思います(たぶん)。

碁を、やむごとなき人のうつとて

 碁を身分の高い人が打つ時って、衣の紐を解いて無造作な感じで碁石を取って置くんだけど、身分の低い人は座り方からしてかしこまってる感じで、碁盤よりは少し離れて及び腰で、袖の下をもう片方の手で押さえたりなんかして打っているのも、おもしろいわね。


----------訳者の戯言---------

身分の高い人と低い人の対比。
さすがクラシスト。というか、階級差別主義者というには無自覚すぎます。むしろ、おもしろがってますね。
現代なら炎上もんです。


【原文】

 碁を、やむごとなき人のうつとて、紐うち解き、ないがしろなるけしきに拾ひ置くに、劣りたる人の、ゐづまひもかしこまりたるけしきにて、碁盤よりは少し遠くて、およびて、袖の下は今片手してひかへなどして、うちゐたるもをかし。

 

枕草子 いとめでたし! (朝日小学生新聞の学習読みもの)

枕草子 いとめでたし! (朝日小学生新聞の学習読みもの)

 

 

 

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