枕草子を現代語訳したり考えたりしてみる

清少納言の枕草子を読んでいます。自分なりに現代語訳したり、解説したり、感想を書いています。専門家ではないので間違っていたらすみません。ご指摘・ご教授いただけると幸いです。私自身が読む、という前提ですので、初心者向けであって、何よりもわかりやすい、ということを意識しているのですがいかがでしょうか。最初から読みたい!という奇特な方は「(PC版)リンク」から移動してください。また、検索窓に各段の冒頭部分や文中のワードを入れて検索していただくと、任意の段をご覧いただけると思います(たぶん)。

2019-04-18から1日間の記事一覧

しのびたる所にありては

人目を忍ぶところでは、夏がいちばんいい感じ。とっても短い夜が明けていくんだから、結局一睡もしないでね。そのままどの部屋も全部開けっ放しにして過ごしてたから、一面涼しく見渡せるのよ。それでもやっぱり、もうちょっとお話ししたいことがあって、お…

夜烏どものゐて

夜烏たちが木にとまってて、夜中頃に寝ぼけて騒いでるの。木から落ちそうになって慌てて、枝づたいに歩いて、寝起きの声で鳴くのは、昼間の様子とは違ってて面白いわね。 ----------訳者の戯言--------- 私だけの感想に違いないんですが、これはイーハトーブ…

たとしへなきもの

比べようのないもの。夏と冬。夜と昼。雨が降る日と晴れてる日と。人が笑うのと腹立つのと。老人と若者。白いのと黒いのと。 好意を持ってる人と憎ったらしい人と。同じ人でも、自分に愛情がある時と心変わりした時とでは、ホント別人だって思うわ。 火と水…

おぼつかなきもの

心細くなるものというと…。12年の山籠もりをしている僧侶の母親。知らない人の所へ闇夜に出かけて行った時、「あんまり目立っちゃうのもどうかな」って、明かりも灯さないで、それでも並んで座ってるの。 最近仕えるようになった者なんだけど、まだ彼の人間…