碁を身分の高い人が打つ時って、衣の紐を解いて無造作な感じで碁石を取って置くんだけど、身分の低い人は座り方からしてかしこまってる感じで、碁盤よりは少し離れて及び腰で、袖の下をもう片方の手で押さえたりなんかして打っているのも、おもしろいわね。 …
清潔感のあるきれいな男子が双六を一日中やって、それでも飽き足らず、低い燈台に火を灯して、すごく明るく燈心をかきあげて、敵がサイコロに祈りをかけてすぐには入れないもんだから、筒を盤の上に立てて待ってるんだけど、狩衣の襟が顔にかかるから片手で…
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