描きまさりするもの
絵に描くと実物より勝ってるもの…。松の木、秋の野、山里、山道。
----------訳者の戯言---------
前の段の続きというか、対になってる段です。
今回は率直な感想というのがなかなか思い浮かばないというか、そんなもんなのかなぁという感じです。
たしかに地味な印象の風景ばかりで、これを実際に絵にしたもの、清少納言が見た絵を見たい気はしますね。というか、これ、前の段で少し書いたように、描く人の力量のような気がします。下手な人が描いたらやっぱり実物に勝っては見えないだろうなと思うんですよね。
さておき、短いし、地名とかも出てこないので、こういう段は楽々でうれしいです。
【原文】
描きまさりするもの。松の木。秋の野。山里。山道。