枕草子を現代語訳したり考えたりしてみる

清少納言の枕草子を読んでいます。自分なりに現代語訳したり、解説したり、感想を書いています。専門家ではないので間違っていたらすみません。ご指摘・ご教授いただけると幸いです。私自身が読む、という前提ですので、初心者向けであって、何よりもわかりやすい、ということを意識しているのですがいかがでしょうか。最初から読みたい!という奇特な方は「(PC版)リンク」から移動してください。また、検索窓に各段の冒頭部分や文中のワードを入れて検索していただくと、任意の段をご覧いただけると思います(たぶん)。

たのもしげなきもの

 頼りなさそうなもの。
 飽きっぽくて、妻のことをほうったらかしにしてしまいがちな婿が、ほとんど夜に寄りつかない事態。嘘つきの人が、それでも人の願いをかなえるような顔して大切なことを引き受けるの。
 風が強いのに、帆を上げてる舟。70~80歳の人が具合悪くなって、何日も経ってる時。


----------訳者の戯言---------

頼りなさげなもの、信用できないもの、あぶなっかしいもののあるある、という感じですか。
もっと言うと、それアカンのちゃうん? ていうか、ヤバイんちゃうん? ダメダメーっていうレベルですね。

まじめな話。
今回の新型コロナウィルス感染でも、70歳代、80歳代の方は重症化することが多いそうで。具合悪い状態が続くと心配なのは今も同じです。もはや悠長なことを言ってる場合ではないし、もちろん、もっと若い方でも重症化することがあるようなので、気をつけなければいけません。
現在は私も外出を控えていますから、このブログの更新自体はかなり進んでいます、良いことなのか悪いのかわかりませんが。今は「外出しないこと」がやるべきこと。積極的なstay homeということで、粛々と過ごしたいと思います。


【原文】

 たのもしげなきもの 心短かく、人忘れがちなる婿の、常に夜離れする。そら言(ごと)する人の、さすがに人の事成し顔にて大事請(う)けたる。

 風はやきに帆かけたる舟。七八十ばかりなる人の、心地あしうて、日頃になりたる。