枕草子を現代語訳したり考えたりしてみる

清少納言の枕草子を読んでいます。自分なりに現代語訳したり、解説したり、感想を書いています。専門家ではないので間違っていたらすみません。ご指摘・ご教授いただけると幸いです。私自身が読む、という前提ですので、初心者向けであって、何よりもわかりやすい、ということを意識しているのですがいかがでしょうか。最初から読みたい!という奇特な方は「(PC版)リンク」から移動してください。また、検索窓に各段の冒頭部分や文中のワードを入れて検索していただくと、任意の段をご覧いただけると思います(たぶん)。

あそびわざは

 遊戯は、小弓。碁。見た目は悪いけど、蹴鞠(けまり)もおもしろいわね。


----------訳者の戯言---------

小弓(こゆみ)。射的あそびです。小さな弓矢で的に当てる室内ゲーム。今ならダーツですか。もしくはシューティングゲームですね。

碁。「つれづれなぐさむもの」にも出てきましたが、今もある、あの碁です。中国から日本には7世紀に伝わったそうで、中国古代、春秋時代にできた?ということですから、紀元前数百年にすでにあったゲームなんですね。平安時代にももちろんたいへんポピュラーで、「源氏物語」にも碁を打つ人や碁を打つ場面も出てくるらしいです。ちなみに私は碁は全くわかりません。

鞠は蹴鞠(けまり)です。みなさんよくごぞんじのとおり、サッカーのリフティングみたいなやつですね。
蹴鞠には本来は勝敗がありません。
相手が蹴りやすいように心がけて、次々と鞠を渡すようにします。つまり競技ではなく、まさに遊戯。
原則、浮き球ですから、トラップ(クッションコントロール)して、そのまま浮かせて、リフティングしてから相手に浮き球でパス。メッシとイブラヒモヴィッチあたりがやるとめちゃくちゃ上手いと思います。契約金と年俸何億いるねんて話ですが。


【原文】

 遊びわざは 小弓。碁。さまあしけれど、鞠(まり)もをかし。