枕草子を現代語訳したり考えたりしてみる

清少納言の枕草子を読んでいます。自分なりに現代語訳したり、解説したり、感想を書いています。専門家ではないので間違っていたらすみません。ご指摘・ご教授いただけると幸いです。私自身が読む、という前提ですので、初心者向けであって、何よりもわかりやすい、ということを意識しているのですがいかがでしょうか。最初から読みたい!という奇特な方は「(PC版)リンク」から移動してください。また、検索窓に各段の冒頭部分や文中のワードを入れて検索していただくと、任意の段をご覧いただけると思います(たぶん)。

日のうらうらとある昼つ方

 日がうららかに照っているお昼頃、またすごく夜が更けて子の刻(午前0時前後)とかっていう頃になったかな?って時に、もう帝はお休みになっていらっしゃるのかしら??なんてお思い申し上げてたら、「蔵人たち…」ってお呼び出しになるの、すごく素敵だわ。
 夜中頃に御笛の音が聴こえてるのも、またすごくすばらしいの。


----------訳者の戯言---------

「をのこ」というのは、成人の男子。帝が「をのこ」と使った場合は、宮中(殿上)や貴人に仕える男性、主に蔵人を指すのに用いられたようです。
「をとこ」が一般的な成人男性、「をのこ」は世代的身分的に下の存在の男性という表現だったという説もあるようですね。

夜中に帝が笛を吹くっていうのもなんか迷惑です。帝だから誰も何も言えませんが、うっせぇわ!!ですね。Adoですか。
清少納言はヨイショしすぎだと思います。同調圧力


【原文】

 日のうらうらとある昼つ方、また、いといたう更けて、子の刻(とき)などいふほどにもなりぬらむかし、大殿ごもりおはしましてにやなど、思ひ参らするほどに、「をのこども」と召したるこそ、いとめでたけれ。

 夜中ばかりに、御笛の声の聞えたる、またいとめでたし。