枕草子を現代語訳したり考えたりしてみる

清少納言の枕草子を読んでいます。自分なりに現代語訳したり、解説したり、感想を書いています。専門家ではないので間違っていたらすみません。ご指摘・ご教授いただけると幸いです。私自身が読む、という前提ですので、初心者向けであって、何よりもわかりやすい、ということを意識しているのですがいかがでしょうか。最初から読みたい!という奇特な方は「(PC版)リンク」から移動してください。また、検索窓に各段の冒頭部分や文中のワードを入れて検索していただくと、任意の段をご覧いただけると思います(たぶん)。

ことに人に知られぬるもの

 特別、人に気にされてないもの。凶会日(くえにち/くえび)。人の母親が年老いていくの。


----------訳者の戯言---------

人に知られぬるもの。
理解されないというか、気にも留めてもらえないというか。そういうことだと思います。

凶会日(くえにち)というのは、陰と陽の気の調和がうまくいかない日で、万事に忌むとされてるそうです。悪魂が集会する日とも言われてるとか。
当時用いられてた宣明暦には、凶会日は年に82日あったそうです。つまり週1~週2ぐらいでありましたから、いちいち覚えてられませんし。ありすぎてあまり信じられていなかったようです。

貴族の家では官職にあるのはやはりほとんど父親で、ちゃんとその存在は認識されてるけど、よその家のお母さんが歳を取って行くのはあまり気にしてなかったんですね。
あそこんちのお母さん結構なお歳だったと思うけど、元気かしらね。ぐらいのテンションです。知ったこっちゃないって感じですね。

短かかったです。楽過ぎる。


【原文】

 ことに人に知られぬるもの 凶会日(くゑにち)。人の女親(めおや)の老いにたる。