枕草子を現代語訳したり考えたりしてみる

清少納言の枕草子を読んでいます。自分なりに現代語訳したり、解説したり、感想を書いています。専門家ではないので間違っていたらすみません。ご指摘・ご教授いただけると幸いです。私自身が読む、という前提ですので、初心者向けであって、何よりもわかりやすい、ということを意識しているのですがいかがでしょうか。最初から読みたい!という奇特な方は「(PC版)リンク」から移動してください。また、検索窓に各段の冒頭部分や文中のワードを入れて検索していただくと、任意の段をご覧いただけると思います(たぶん)。

殿上より、梅のみな散りたる枝を

 殿上の間から、梅の花が全部散っちゃった枝を「これはどうですか?」って言ってきたから、シンプルに「早く落ちにけり」って答えたら、その詩を声に出して唱えて、殿上人が黒戸にすごくたくさん座ってるのを、帝がお聞きになって、「まあまあ良い歌なんかを詠んで聞かせるよりは、こっちのほうが勝ってるよ。上手く答えたもんだね」っておっしゃったの。


----------訳者の戯言---------

下手に凝りすぎるより、シンプルなほうがかっこいい、ということでしょうか。
私は、たまたま、上手くいったのだと思いました。いつもこれだと、またそれはそれで面白くないと思ったりします。


【原文】

 殿上より、梅のみな散りたる枝を、「これはいかが」と言ひたるに、ただ、「早く落ちにけり」といらへたれば、その詩を誦じて殿上人黒戸にいとおほくゐたる、上の御前に聞こしめして、「よろしき歌など詠みて出だしたらむよりは、かかることはまさりたりかし。よくいらへたり」と仰せられき

 

まんがで読む 枕草子 (学研まんが日本の古典)

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