枕草子を現代語訳したり考えたりしてみる

清少納言の枕草子を読んでいます。自分なりに現代語訳したり、解説したり、感想を書いています。専門家ではないので間違っていたらすみません。ご指摘・ご教授いただけると幸いです。

淵は

 淵といえば、「かしこ淵」(おそれ多い淵)っていうのは、この淵のどんな奥深い底の部分を見て、こんな名前をつけたんだろうって考えたら、面白い気がしましたね。「ないりその淵」っていう名前は、誰にどんな人が教えたんでしょう?? 
 青色の淵も素敵。蔵人なんかの衣装にできそうな感じで。あと、かくれの淵、いな淵ですね。


----------訳者の戯言---------

「勿入淵」というのは、大阪の大東市あたりの池で「ないりのふち」とか「ないりそのふち」と呼んだらしいです。文字からして「入る勿れ」の「淵」で、「入っちゃダメ」っていう意味ですから、「んなこと、誰にどんな人が教えたんや?」という清少納言のシンプルな疑問があったんでしょうか。

蔵人の衣装については「四月 祭の頃」の段で出てきましたけど、蔵人の衣装「青色」っていうのは、青っぽいけど、ベージュなんですよね。青というのはどうも元々、白と黒の間の広い範囲の色で、主としては青・緑・藍をさしていたらしいです。

今回は淵づくしですが、まだこの後の段も、「〇〇づくし」が続きます。


【原文】

淵は かしこ淵は、いかなる底の心を見て、さる名を付けけむとをかし。ないりその淵は、誰にいかなる人の教へけむ。

青色の淵こそをかしけれ。蔵人などの具にしつべくて。かくれの淵。いな淵。