海は
海は、水うみ、与謝の海、かはふちの海がいい感じね。
----------訳者の戯言---------
「海は、水海」、って、いきなり湖かい! 海ちゃうんかい!
とツッコミ入れつつ、「湖」と言うと、やはり琵琶湖なんですね。京都ですから近い湖といえば琵琶湖でしょう。近江です。淡海(あふみ/おうみ)なんですね。淡水の海ですから。近江と書いたのは「近つ淡海」ということかららしいです。これに対して浜名湖のあたりを「遠つ淡海」で「遠江(とおとうみ)」と言います。
与謝の海というのは、京都府の北のほうの宮津市というところに宮津湾という湾があって、天橋立という観光地があるんです(日本三景の一つと言われているので有名です)が、天橋立というのは砂嘴(さし)で、その陸側=内海を阿蘇海というらしいんですけど、あのあたりの海を与謝の海とも呼んだらしいですね。
かはふちの海っていうのは、大阪湾とか淀川の河口とかの説がありますが、川はどこでもありますしね。ぼんやりしていますがそういう海があったということですから仕方ないです。
【原文】
海は 水うみ。与謝の海。かはふちの海。