枕草子を現代語訳したり考えたりしてみる

清少納言の枕草子を読んでいます。自分なりに現代語訳したり、解説したり、感想を書いています。専門家ではないので間違っていたらすみません。ご指摘・ご教授いただけると幸いです。私自身が読む、という前提ですので、初心者向けであって、何よりもわかりやすい、ということを意識しているのですがいかがでしょうか。最初から読みたい!という奇特な方は「(PC版)リンク」から移動してください。また、検索窓に各段の冒頭部分や文中のワードを入れて検索していただくと、任意の段をご覧いただけると思います(たぶん)。

うらやましげなるもの③ ~女児も、男児も~

 女の子も男の子も、お坊さんになった子も、出来のいい子どもを持ってる人は、とてもうらやましいわね。髪がすごく長くて素敵で、髪の毛先なんかがすばらしい人。それから、身分の高い人が、たくさんの人から敬意を持たれ、大切にされていらっしゃるのを見ると、すごくうらやましい。字が上手に書けて、歌を上手く詠んで、何かの時には真っ先にお呼びがかかるのは、うらやましいわね。


----------訳者の戯言---------

子どもが優秀。
髪がキレイ。
身分が高い。しかも尊敬を集めている。
字が上手い、和歌が上手く詠める、で、何かあったら最初に声がかかる、と。
このあたりは、わかりやすい「うらやまし」ですね。

オチはあるのでしょうか。④に続きます。


【原文】

 女児(をむなご)も、男児(をのこご)も、法師も、よき子ども持たる人、いみじううらやまし。髪いと長くうるはしく、下がり端(ば)などめでたき人。また、やむごとなき人の、よろづの人にかしこまられ、かしづかれ給ふ、見るも、いとうらやまし。手よく書き、歌よく詠みて、もののをりごとにもまづ取り出でらるる、うらやまし。