枕草子を現代語訳したり考えたりしてみる

清少納言の枕草子を読んでいます。自分なりに現代語訳したり、解説したり、感想を書いています。専門家ではないので間違っていたらすみません。ご指摘・ご教授いただけると幸いです。私自身が読む、という前提ですので、初心者向けであって、何よりもわかりやすい、ということを意識しているのですがいかがでしょうか。最初から読みたい!という奇特な方は「(PC版)リンク」から移動してください。また、検索窓に各段の冒頭部分や文中のワードを入れて検索していただくと、任意の段をご覧いただけると思います(たぶん)。

たちは

 太刀は、玉造ね。


----------訳者の戯言---------

1個だけかい!
で、「たまつくり」とは何ぞや?

日本刀っていうのは平安時代の中頃に原型が完成されたらしいです。
主に東北(奥州)に良い鍛冶集団が何個かあったようで、大きく分けて、舞草鍛冶、月山鍛冶、玉造鍛冶とあったらしいんですが、ここで出てきたのは玉造鍛冶。今の宮城県玉造郡というのがあって、 そこの刀工のグループっていうか、そこのブランドのがサイコー!ってことでしょうか。

「たち」が「太刀」であるという説もあるようですけど、「舘」という説もあるらしいです。
玉造も大阪の玉造とか、島根県にも玉造という地名がありますから、どれが正解なのかはよくわかりません。
6~7世紀頃までは「玉造部」という装飾品を作ったりする民のグループがあったらしく、その部民が移り住んだ土地に玉造の地名を付けたということもあったようですね。


【原文】

たちは たまつくり。