うれしきもの①
うれしいもの。
まだ読んでなかった物語の第一巻を読んで、すごく続きを読みたい!って思ってて、残りの巻を見つけたの。でも、がっかりするようなのもあるんだけどね。
誰かが破り捨てた手紙をつなぎ合わせて見るんだけど、その続きを何行も続けて読めたの。
どうなるんだろ??って思う夢を見て、怖っ!てドキドキしてたら、何でもないって夢判断してくれてたの、すごくうれしいわ。
身分の高い方の御前に、女房たちがたくさん侍ってる時に、昔あったことであっても、今お聞きになって世間で噂になってることでも、お話しになる時、私のほうをご覧になりながらおっしゃったのはすごくうれしかったわ。
----------訳者の戯言---------
誰かが破り捨てた手紙をつなぎ合わせて見る、って。いいのか?? わざわざそんなことするって…正直引きますわ。バラバラのやつつなぎ合わせるんだぜ。ストーカーじゃん。
しかも続きを何行も続けて読めたらうれしい、ってどーよ。
すみません、言葉が荒くなりました。
夢ですが、当時は見た夢の内容によって、その夢の意味や、吉凶を判断したらしいですね。それを「夢解き」と言ったそうです。また、それをする人のことも「夢解き」と言ったらしいですね。平安時代は、夢に見たことが実現するとも信じられてたみたいで、結構盛んに夢解きが行われたらしいです。
科学的根拠はわかりませんが、フロイト的なものでしょう。
最後のところは、ライブとかに行って、押しがこっち見て歌ってくれたーとかいう感じでしょうか。違いますか。
とりあえず、「うれしいもの」を集めてみますと。けれど内容が。ショボいというか、器小っちゃいというか、そんな感じでした。②に期待しましょう。
【原文】
うれしきもの まだ見ぬ物語の一を見て、いみじうゆかしとのみ思ふが、残り見出でたる。さて、心劣りするやうもありかし。
人の破(や)り捨てたる文を継ぎて見るに、同じ続きをあまたくだり見続けたる。いかならむと思ふ夢を見て、恐ろしと胸つぶるるに、ことにもあらず合はせなしたる、いとうれし。
よき人の御前に、人々あまた候ふをり、昔ありけることにもあれ、今聞こしめし、世に言ひけることにもあれ、語らせ給ふを、われに御覧じ合はせてのたまはせたる、いとうれし。