枕草子を現代語訳したり考えたりしてみる

清少納言の枕草子を読んでいます。自分なりに現代語訳したり、解説したり、感想を書いています。専門家ではないので間違っていたらすみません。ご指摘・ご教授いただけると幸いです。私自身が読む、という前提ですので、初心者向けであって、何よりもわかりやすい、ということを意識しているのですがいかがでしょうか。最初から読みたい!という奇特な方は「(PC版)リンク」から移動してください。また、検索窓に各段の冒頭部分や文中のワードを入れて検索していただくと、任意の段をご覧いただけると思います(たぶん)。

2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧

右衛門の尉なりける者の

右衛門府の尉(じょう)になった者が身分の低い男親を持ってて、人が見たら顔向けできない!って心苦しく思ってたんだけど、伊予の国から都に上るっていう時に海の波の中に落とし入れたのを、「人の心ほど情けないものはない」ってあきれてたんだけど、7月15…

日のいとうららかなるに⑤ ~海はなほいとゆゆしと思ふに~

海はやっぱりすごく怖いって思うんだけど、ましてや海女(あま)が獲物を捕るために潜るのは辛いことだわ。腰につけてる紐が切れたりしたら、どうしよう?っていうんでしょ? せめて男がするのならそれでもいいんだけど、女はやはり平常心ではいないでしょう…

日のいとうららかなるに④ ~はし舟とつけて~

はし舟って名付けて、すごく小さいのに乗って漕いで動き回るの、早朝なんかはとてもしみじみとしていい感じだわ。「跡の白波」はほんと、すぐ消えて行っていまうの! いい身分の人は、やっぱり舟に乗ってあちこち行くべきじゃないって思うわね。歩いて行く旅…

日のいとうららかなるに③ ~屋形といふものの方にて~

屋形っていうものの方で櫓を押すの。だけど、奥にいる者は安心。端に立ってる者は目が眩むような気分になるでしょうね。早緒(はやお)って名付けて、櫓とかに結んだものの弱そうな感じといったら!! それがもし切れてしまったら何にもならない、すぐに落と…

日のいとうららかなるに② ~思へば船に乗りてありく人ばかり~

思ってみたら、船に乗って移動する人ほどあきれるくらい恐ろしい(思いをする)者はないわ。適度な深さであっても、そんな頼りないものに乗って漕ぎ出していけるものじゃないわよ! ましてや底もわからずにもの凄く深いっていうのにね。荷物をすごくたくさん…