枕草子を現代語訳したり考えたりしてみる

清少納言の枕草子を読んでいます。自分なりに現代語訳したり、解説したり、感想を書いています。専門家ではないので間違っていたらすみません。ご指摘・ご教授いただけると幸いです。私自身が読む、という前提ですので、初心者向けであって、何よりもわかりやすい、ということを意識しているのですがいかがでしょうか。最初から読みたい!という奇特な方は「(PC版)リンク」から移動してください。また、検索窓に各段の冒頭部分や文中のワードを入れて検索していただくと、任意の段をご覧いただけると思います(たぶん)。

2020-04-21から1日間の記事一覧

宰相の中将⑤ ~宰相になり給ひし頃~

宰相(参議)におなりになった頃、帝の御前で、「あの方は詩をすごくお上手に吟じられるのです。『蕭會稽之過古廟』なんかも、誰があんなに上手く吟唱できるでしょう? できないでしょう。もうしばらくの間だけでも(蔵人の頭として)お仕えすればいいのに。…

宰相の中将④ ~人と物いふことを碁になして~

人とお話しすることを碁に例えて、親しく語り合うような関係になったのを、「手を許してしまったらしい」「最終局面に入った」なんて言って、「男は何目か(優位を)もらうんじゃない?」とか言うことも、他の人は知るすべもないのね。で、この君(斉信)と…