枕草子を現代語訳したり考えたりしてみる

清少納言の枕草子を読んでいます。自分なりに現代語訳したり、解説したり、感想を書いています。専門家ではないので間違っていたらすみません。ご指摘・ご教授いただけると幸いです。私自身が読む、という前提ですので、初心者向けであって、何よりもわかりやすい、ということを意識しているのですがいかがでしょうか。最初から読みたい!という奇特な方は「(PC版)リンク」から移動してください。また、検索窓に各段の冒頭部分や文中のワードを入れて検索していただくと、任意の段をご覧いただけると思います(たぶん)。

2023-03-01から1ヶ月間の記事一覧

貝は

貝は、うつせ貝(貝殻)。特に、蛤。そしてすごく小さな梅の花貝だわね。 ----------訳者の戯言--------- 虚貝(うつせがい/空貝)というのは貝殻のことです。巻き貝の殻も、二枚貝の殻のことも言ったみたいですね。何の貝のことを言ってるのでしょうか? た…

墨は

墨は丸い形のがいいわ。 ----------訳者の戯言--------- 墨は今から約2200年前、漢の時代の中国で発明されたそうです。日本では「日本書紀」に墨のことが書かれてるのが最も古くて、610年に高麗の曇徴(どんちょう)というお坊さんが来た時に、松ヤニを使う…

筆は

筆は冬毛。使うのにも、見た目にも良いわ。兎の毛のも。 ----------訳者の戯言--------- 筆には山羊、馬、狸、鹿、兎、鼬(いたち)などの獣毛を使うらしいです。当時はどうだったのでしょうか? それほど今と変わらないような気もしますね。 冬毛というのは…

硯の箱は

硯の箱は、重ねて描かれた蒔絵に雲鳥(くもとり)の模様のものがいいわ。 ----------訳者の戯言--------- 重ねの蒔絵、というのがいくつも絵柄を重ねて描かれた蒔絵という意味合いなのか、二段重ねの箱に描かれた蒔絵なのか、解釈を迷ったのですが、私は「重…

薄様色紙は

薄様色紙は、白いの。紫。赤いの。刈安染(かりやすぞめ)。青いのもいいわ。 ----------訳者の戯言--------- 薄様というのは、和紙で、雁皮(がんぴ)を原料に、薄く漉いたものの通称でした。この雁皮紙(がんぴし)の薄様は貴族の女子たちに好んで用いられ…