枕草子を現代語訳したり考えたりしてみる

清少納言の枕草子を読んでいます。自分なりに現代語訳したり、解説したり、感想を書いています。専門家ではないので間違っていたらすみません。ご指摘・ご教授いただけると幸いです。私自身が読む、という前提ですので、初心者向けであって、何よりもわかりやすい、ということを意識しているのですがいかがでしょうか。最初から読みたい!という奇特な方は「(PC版)リンク」から移動してください。また、検索窓に各段の冒頭部分や文中のワードを入れて検索していただくと、任意の段をご覧いただけると思います(たぶん)。

2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧

綾の紋は

綾の紋は、葵。かたばみ。霰(あられ)地。 ----------訳者の戯言--------- 葵は今でも上賀茂神社や下鴨神社の神紋、つまりシンボルマークになっているように、賀茂神社を象徴するもの。賀茂祭を葵祭と言いますしね。いずれにしても葵の葉っぱがデザイン的に…

汗衫は

汗衫(かざみ)は、春は躑躅(つつじ)。桜。夏は青朽葉。朽葉。 ----------訳者の戯言--------- 汗衫(かざみ)です。「汗」という字がはいっていますから、汗に何か関係あるのでしょう。衫は杉に似た字ですが、あまり見たことがありません。と思って調べる…

裳は

裳(も)は、大海(おおうみ)。 ----------訳者の戯言--------- 裳はそもそも腰から下に巻きつけた衣服の総称でした。平安時代からは唐衣(からぎぬ)と合わせて女性の正装の一つとなったそうで、概ね腰から下の後ろ部分を覆うものです。ハレの装束には当た…

唐衣は

唐衣(からぎぬ)は赤色。藤色。夏は二藍(ふたあい)。秋は枯野(かれの)。 ----------訳者の戯言--------- 赤色(あか)とは赤系統の色の総称です。M100%+Y100%の色ですよね、だいたいですけど。イエローはもうちょっと少なくていいですか、そうですか…

女の表着は

女子の表着(うわぎ)はっていうと。薄い紫色。葡萄染(えびぞめ)。萌黄(もえぎ)。桜色。紅梅。すべて薄い色のたぐいなの。 ----------訳者の戯言--------- 薄色。何度か書きましたが、薄色というのは薄紫です。濃き色は濃い紫なんですよね。平安時代、色…