枕草子を現代語訳したり考えたりしてみる

清少納言の枕草子を読んでいます。自分なりに現代語訳したり、解説したり、感想を書いています。専門家ではないので間違っていたらすみません。ご指摘・ご教授いただけると幸いです。私自身が読む、という前提ですので、初心者向けであって、何よりもわかりやすい、ということを意識しているのですがいかがでしょうか。最初から読みたい!という奇特な方は「(PC版)リンク」から移動してください。また、検索窓に各段の冒頭部分や文中のワードを入れて検索していただくと、任意の段をご覧いただけると思います(たぶん)。

2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

時奏する、いみじうをかし

時を奏するのはすごくおもしろいわ。すごく寒い夜中なんかに、ゴホゴホって音を立てて靴を引きずって来て弓の弦を鳴らして、「何の誰々、時刻、丑三つ、子四つ」とかって遠くの方で言って、時の杭を差す音なんか、めちゃくちゃいい感じなの。 「子九つ、丑八…

屋は

屋は、まろ屋。あづま屋。 ----------訳者の戯言--------- 屋は「や」です。「おく」ではありません。意味としては家のこと。家屋のことなんですが、読みは「や」なのだそうです。ここでは「小屋」のことを言っているようですね。 まろ屋というのは、葦(あ…

崎は

崎は 唐崎。三保が崎。 ----------訳者の戯言--------- 崎というのは海に向かって突き出ている陸の先端を言います。岬も同意と言えるでしょうか。 唐崎(からさき)というのは今の滋賀県大津市にある唐崎というところのようです。琵琶湖の南端西側岸になりま…

神は

神は、松尾(まつのお)大社、(石清水)八幡宮(やはたのみや/やはたのみや)はこの国の帝でいらっしゃったというのが素晴らしいわ。ご参詣の行幸なんかに水葱(なぎ)の花の御輿(みこし)にお乗りになるとかって、すごく素晴らしい。大原野神社。春日大社…

檜扇は

檜扇(ひおうぎ)は無地の。唐絵のもの。 ----------訳者の戯言--------- 「檜扇(ひおおぎ)」とは字のとおり薄い檜の板を重ねたものです。宮中で用いられていました。男性が使う場合は、宮中行事の時複雑な式での作法とかをメモする目的で使われたっていう…

扇の骨は

扇の骨は、朴(ほお)の木。色は赤いの。紫。緑。 ----------訳者の戯言--------- 扇は朴木の自然木のまんまのやつが良い、ってことでしょうか。他には塗骨と言って、漆塗りをしたものなんかもありました。 「小白河といふ所は② ~少し日たくるほどに~」で…

下襲は

下襲(したがさね)は、冬は躑躅(つつじ)。桜。掻練襲。蘇芳襲。夏は二藍。白襲。 ----------訳者の戯言--------- 下襲(したがさね)です。今で言うとシャツ的なものですね。上着の下に着るやつで、絵とか見ても後ろがすごく長いです。ただ、枕草子が書か…