枕草子を現代語訳したり考えたりしてみる

清少納言の枕草子を読んでいます。自分なりに現代語訳したり、解説したり、感想を書いています。専門家ではないので間違っていたらすみません。ご指摘・ご教授いただけると幸いです。私自身が読む、という前提ですので、初心者向けであって、何よりもわかりやすい、ということを意識しているのですがいかがでしょうか。最初から読みたい!という奇特な方は「(PC版)リンク」から移動してください。また、検索窓に各段の冒頭部分や文中のワードを入れて検索していただくと、任意の段をご覧いただけると思います(たぶん)。

2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ただ過ぎに過ぐるもの

すぐ過ぎてっちゃうもの。帆をかけた舟。人の年齢。春、夏、秋、冬。 ----------訳者の戯言--------- まあそうですかねぇ、という感想しかありません。 兼好法師も「徒然草」第百五十五段では物事の「タイミングとスピード」について書いています。結論めい…

さかしきもの

小賢しいもの。今どきの三歳児。幼児の祈祷をしてお腹なんかを揉んでる女。いろんな道具を出してもらって祈祷用のモノを作るんだけど、紙をたくさん重ねて全然切れ味のよくない刀で切る様子は、1枚だって切れそうもないのに、そうすることに使う道具に決まっ…

ことばなめげなるもの

言葉が無礼なものは…。宮咩(みやのめ)の祭文を読む人。舟を漕ぐ者たち。雷鳴の陣の舎人。相撲を取る人。 ----------訳者の戯言--------- 「なめげなり」は「無礼だ」「失礼だ」ということらしいです。「なめげ」は漢字では「無礼気」と書くそうですが、後…

ないがしろなるもの

いい加減なもの。女官たちが髪をアップにしてる姿。唐絵に描かれてる革の帯の後ろ。聖(ひじり)の振る舞い。 ----------訳者の戯言--------- ないがしろなり。です。「ないがしろ」は漢字で書くと「蔑ろ」で、軽蔑の蔑ですね。今は。 ただ、昔は「無きが代…

さわがしきもの

騒がしいものっていうと…。跳ねる火の粉。板葺き屋根の上でカラスが斎(とき)の生飯(さば)を食べるの。十八日に、清水寺に籠り合ってるの。 暗くなって、まだ火を灯さない頃に、よそから人が来あわせた時。まして遠いところにある地方の国から家の主人が…