枕草子を現代語訳したり考えたりしてみる

清少納言の枕草子を読んでいます。自分なりに現代語訳したり、解説したり、感想を書いています。専門家ではないので間違っていたらすみません。ご指摘・ご教授いただけると幸いです。私自身が読む、という前提ですので、初心者向けであって、何よりもわかりやすい、ということを意識しているのですがいかがでしょうか。最初から読みたい!という奇特な方は「(PC版)リンク」から移動してください。また、検索窓に各段の冒頭部分や文中のワードを入れて検索していただくと、任意の段をご覧いただけると思います(たぶん)。

2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

雲は

雲は、白いの。紫の。黒いのもいい感じね。風が吹く時の雨雲。 夜が明ける頃の黒い雲が、だんだん消えてってあたりが白んでいくのもすごくいいの。「朝に去る色」とかっていうのは、漢詩にもなってるようだわね。 月がすごく明るい表面に薄い雲、って、しみ…

星は

星は、昴(すばる)。彦星。夕づつ。よばい星は少しおもしろいわ。尾さえなかったら、もっといいんだけどね。 ----------訳者の戯言--------- すばる。昂です。あの谷村新司の歌った昴。自動車メーカーのスバルを思い起こす人もいらっしゃるでしょうね。牡牛…

月は

月は、有明の月が東の山ぎわに細い形で出てる時が、すごくしんみりといい感じなの。 ----------訳者の戯言--------- 「有明」というのは有明月。有明の月ですね。以前も書きましたが、夜が明けても残ってる月のことを言います。また、夜が明けても月が残って…

日は

日は、入り日ね。日が沈み込んでしまった山の端に、光がまだ残ってて赤く見えてるところに、薄い黄色っぽくなった雲がたなびいている様子には、すごくしんみりしちゃうの。 ----------訳者の戯言--------- 日は日没のがいいと言ってます。というか、日そのも…