枕草子を現代語訳したり考えたりしてみる

清少納言の枕草子を読んでいます。自分なりに現代語訳したり、解説したり、感想を書いています。専門家ではないので間違っていたらすみません。ご指摘・ご教授いただけると幸いです。私自身が読む、という前提ですので、初心者向けであって、何よりもわかりやすい、ということを意識しているのですがいかがでしょうか。最初から読みたい!という奇特な方は「(PC版)リンク」から移動してください。また、検索窓に各段の冒頭部分や文中のワードを入れて検索していただくと、任意の段をご覧いただけると思います(たぶん)。

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

雪は

雪は、檜皮葺(ひわだぶき)の屋根に降るのがすごく素敵なの。少し消えそうになっている時がね。また、そんなに多くも降らない雪が、瓦の継ぎ目の一つ一つに入り込んで、瓦が黒く丸く見えるのが、とても面白いのよね。 時雨(しぐれ)、霞(あられ)は、板葺…

降るものは

降るものは、雪。そして霰(あられ)。 霙(みぞれ)はイヤなものだけど、白い雪が混じって降るのはいかしてるわ。 ----------訳者の戯言--------- 今回は「降るもの」です。降るものといえば雨と雪と霰(あられ)、霙(みぞれ)、あとは雹(ひょう)ぐらい…

岡は

岡は、船岡(ふなおか)。片岡。鞆岡(ともおか)は、笹が生えてるのがいかしてるわ。かたらいの岡。人見の岡。 ----------訳者の戯言--------- 船岡は現在の船岡山です。京都市北区にありますが、これまでにも何度か出てきました。「野は」の段でも紹介しま…

細殿の遣戸を

細殿の遣戸をめちゃくちゃ朝早い時間帯に押し開けたら、御湯殿(おゆどの)の馬道から下りてくる殿上人の着崩れした直衣、指貫がひどく綻(ほころ)んでて、色々な衣がはみ出してるのを押し込んだりなんかして、北の陣のほうに歩いてくんだけど、開いてる戸…