枕草子を現代語訳したり考えたりしてみる

清少納言の枕草子を読んでいます。自分なりに現代語訳したり、解説したり、感想を書いています。専門家ではないので間違っていたらすみません。ご指摘・ご教授いただけると幸いです。私自身が読む、という前提ですので、初心者向けであって、何よりもわかりやすい、ということを意識しているのですがいかがでしょうか。最初から読みたい!という奇特な方は「(PC版)リンク」から移動してください。また、検索窓に各段の冒頭部分や文中のワードを入れて検索していただくと、任意の段をご覧いただけると思います(たぶん)。

2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

人にあなづらるるもの

人に馬鹿にされるものっていうと…。屋根付き土塀が崩れたの。あまりにもお人好しだってコトをみんなに知られちゃった人。 ----------訳者の戯言--------- え?それだけ? 【原文】 人にあなづらるるもの 築土のくづれ。あまり心よしと人に知られぬる人。 検…

たゆまるるもの

怠けがちなものって言ったら…。精進の日の行い。まだ先の予定のための準備。お寺に長期間こもるの。 ----------訳者の戯言--------- 「たゆむ」というのは、気がゆるむとか、油断するとか、なまけるっていうこと。 今はあんまり使わないですかね。現代ではた…

すさまじきもの③ ~よろしうよみたると思ふ歌を~

上手く詠めたと思う歌を人に贈ったのに、返歌が来ないの(は興ざめだわね)。恋愛中の人だったらどうなのかなー、でも季節をうまいこと詠んだ歌を返さないってのはやっぱ幻滅、減点対象だよね。それから…、忙しくって賑わってる人のところに、もう旬を過ぎち…

すさまじきもの② ~験者の物の怪調ずとて~

験者が物の怪(もののけ)をコントロールしようと、すごく自信満々の顔で、(「よりまし」に)独鈷(とこ/とっこ/どっこ)や数珠などを持たせて、蝉みたいな声をしぼり出して読経するんだけど、全然それらしい(もののけを憑依させたような)感じもなくて、…